樟誠高校の校名と校木(クスノキ)
本日は、関係者の皆さんに、島田樟誠高校に誇りと愛着を持っていただくために校名の謂われと校木「樟」について紹介します。
現在の校名になったのは、平成22年ですが、その由来は、校木「樟(クスノキ)」と校訓「誠・愛・勇」の最初の一文字「誠」を組み合わせ、地元「島田」から末永く愛される学校でありたいという願いを込めて命名されたということです。この校名に大きく関わる校木「樟(クスノキ)」ですが、1976年(昭和52年)2月5日に、本校創立50周年事業の一環として西駐輪場昇降口前に植樹されました。その折、創立50周年にちなんで、校木を何にするか当時の各クラス代表委員が選定委員となり、「樟」にするか「銀杏の木」にするかで決戦投票まで行われ、結果「樟」に決まったといわれています。この「樟」は、わざわざ滋賀県から取り寄せ、当時樹齢12年で高さは10m程だったようですが、それが平成23年に伐採されると時には樹齢45年で写真にあるとおり立派な大木となっていました。またこの木の購入費用は、生徒会が中心となり全校にカンパを要請し、募金を募って植樹にまでこぎつけたといわれています。このような先輩たちの思いが、校木「樟(クスノキ)」と樟誠高校の名前に込められていることを、今に生きる私たちは誇りに感じたいと思います。今回は、当時の「樟」の写真と学校沿革も併せて紹介しますので御覧ください。
余談となりますが、樟とよく比較される木に梅の木があります。樟は成長は遅いが大木になります。一方梅の木は成長は早いが大木にはなりません。また両木を亀とウサギになぞらえることもあります。亀はコツコツ努力するが不器用=樟の木学問(進歩は遅いが自分のものとして確実に身につく)で、ウサギは、要領よく器用=梅の木学問(一夜漬け)と喩えられます。島田樟誠高生には、やはり樟の木学問を究めていただきたいと思います。